このブログでもWindows Terminalの環境を整える記事を何回か投稿したのですが半年近く経過して少し古くなったのと、フレームワークなどの環境構築のついでに書いていたので記事が分散していて、自分がOSの再インストールをしたときに少し探すのに面倒だったので一つの記事にまとめたいと思います。
Gitがインストールされている場合は、Gitで管理されているフォルダでは以下のようなプロンプト表示になります。
目的
Windows Terminal環境を構築して以下のことができるようになります。
・Powerlineのフォントを表示できる
・Gitディレクトリでブランチ名などが表示できる
・ターミナルをDraculaテーマで表示できる
このような感じのターミナル環境を構築したいと思います。
Windows Terminalインストールしただけだと、昔ながらの画面ですがカスタマイズすることでモダンな環境を構築することができます。
なお今回はPowerShellを使いますが、一度この設定を行っておけばWSLのUbuntuでテーマを導入しプロンプトにPowerlineのフォントが含まれる場合でも同様に表示できます。
大きく分けてPowerline対応フォントのインストール、PowerShell7のインストール、Windows Terminalの設定という感じで設定していきます。
下準備
まず快適なWindows Terminal環境を作るために必要なものをインストールします。
Powerline対応フォントのインストール
Powerline対応フォントのインストールを行います。
プログラミング時はRictyを使っていたのですが今回は白源 (はくげん/HackGen)を使います。
リリースページからHackGenNerdをダウンロードします。
今回はHackGenNerdConsole
をインストールします。
ダウンロードしたzipファイルを適当に解凍して以下の2ファイルをインストールします。
・HackGenNerdConsole-Regular.ttf
・HackGenNerdConsole-Bold.ttf
ポイント
フォントのインストールはフォントを右クリックして表示されるメニューからインストールをクリックすることでインストールできます。
PowerShell7のインストール
Windows 10でもシステムのPowerShellがインストールされているのですがバージョンが古いのでPowerShell7をインストールします。
最近のMicrosoftらしくGitHubからダウンロードします。
PowerShell / Get PowerShellを開いてWindows x64 のLTSをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをインストールすれば環境です。
なお最初からインストールしていたシステムのPowerShellとは別に新しくPowerShell7がインストールされますのでシステムのPowerShellとPowerShell7を使い分けることが可能です。
システムのPowerShellはWindows PowerShell
です。
今回インストールしたPowerShellはPowerShell 7
です。
ポイント
PowerShellのダウンロードのページにLTSとStableとありますがLTSは長期サポート版で、それほど更新する機会もないことから今回はLTS版を使いました。
最新の機能を使いたいという人はStable版でもよいのかと思います。
Windows Terminalの設定
いよいよWindows Terminalの設定を行います。
Windows Terminalのインストール
Microsoft Storeから適当にインストールします。
特に注意事項はありません。
Windows Terminalの設定ファイルの編集
Windows Terminalを起動して設定ファイルを開きます。
設定ファイルはCtrl + ,(カンマ)
のショートカットで開くことができます。
Windows Terminalのカラー設定
基本的には好みのカラーを設定してもらえればと思いますが、今回はDraculaを使うことにしました。
ファイルをダウンロードしてもよいのですが、ページに記載されているExampleの内容をコピーしてWIndows Terminalの設定ファイルのschemes
に貼り付けます。
説明しづらいので変更点だけですが以下のような設定ファイルになっていれば大丈夫です。
{
"profiles":
{
"defaults":
{
"colorScheme" : "Dracula" // 追加
},
},
"schemes": [ // 追加
{
"name": "Dracula",
"cursorColor": "#F8F8F2",
"selectionBackground": "#44475A",
"background": "#282A36",
"foreground": "#F8F8F2",
"black": "#21222C",
"blue": "#BD93F9",
"cyan": "#8BE9FD",
"green": "#50FA7B",
"purple": "#FF79C6",
"red": "#FF5555",
"white": "#F8F8F2",
"yellow": "#F1FA8C",
"brightBlack": "#6272A4",
"brightBlue": "#D6ACFF",
"brightCyan": "#A4FFFF",
"brightGreen": "#69FF94",
"brightPurple": "#FF92DF",
"brightRed": "#FF6E6E",
"brightWhite": "#FFFFFF",
"brightYellow": "#FFFFA5"
}
],
// 略
}
Windows Terminalのフォント設定
続いてフォント設定を行います。
Windows Terminalの設定ファイルにfontFaceを追加します。
{
"profiles":
{
"defaults":
{
"colorScheme" : "Dracula",
"fontFace": "HackGenNerd Console" // 追加
},
},
// 略
}
PowerShell 7の設定
PowerShell 7のプロンプトをモダンにします。
Windows TerminalでPowerShell 7を開きます。
以下のコマンドを実行します。
Install-Module posh-git -Scope CurrentUser
Install-Module oh-my-posh -Scope CurrentUser
続いてテーマの設定をおこないます。
以下のコマンドを実行するとエディタが起動します。
notepad $PROFILE
ポイント
プロファイルファイルは初期状態では存在しないので、以下のコマンド実行時に新しく作成しますかと聞かれる場合があります。
この場合は、はいを選択してファイルを作成してください。
コマンドを実行するとエディタが起動するので以下の内容を入力して保存します。
Import-Module posh-git
Import-Module oh-my-posh
Set-Theme Paradox
完成!
少し長かったですが完了です。
以下の画面はGitのディレクトリに移動したときのものです。
ブランチ名が表示されていて変更があることがわかりやすいですね。
標準だとコマンド打たないとわからないことがプロンプトに表示されているのでわかりやすいです。
おわり
環境は常に変わっていくものなので、この記事も残念ながら半年程度で古くなると思います。
また新しい設定を追加したりした場合は追記していきたいと思います。
Happy Windows Terminal!